問題点から看護研究を考える
看護研究は自ら率先してやる人はほとんどいません。ほとんどの病院では看護研究は輪番制になっています。
そのため、自分の番が来たから仕方なくやるという人がほとんどです。ただでさえ忙しい業務の合間に行う看護研究は大変です。
まずはテーマを決めるところから始めなければなりません。看護研究の目的は、看護の質の向上、患者へのより良い医療の提供です。
また日々の仕事に忙殺されず問題点を見つめ直すことは自分の仕事の取組み方を改善するためにも役立つでしょう。看護業務の中でよくある問題点と言われると難しく考えがちですが、身近な疑問を考えてみると良いでしょう。
日々の臨床の中で「なぜ?」「どうして?」と感じることは多々あるはずです。そのような疑問点について思い起こしてみましょう。自分が日々感じているテーマにする方が研究も進みやすいはずです。色々と難しく考えがちですが、まずは「誰の」「何に」対する問題点なのかを考えることでスムーズにテーマが出てくる場合もあります。その中で、自分の興味のあるテーマを選ぶことが大切です。
例えば「患者の」「ケア」に対してこうしたら良いのではないか、この方法はどうかなど身近な患者のことであれば問題点や改善策がスムーズに浮かぶ場合もあります。そして、自分の意見や考えだけでは凝り固まってしまうので同僚や先輩の意見も参考にしましょう。たくさん集まった改善策のデータの中から看護研究の答えが出てくるはずです。
以上のことから、看護研究は看護師自身のステップアップにとても良い機会になっていると言えます。