医療の改善に役立つ看護研究

看護研究を始めて行ったのはフローレンス・ナイチンゲールです。

フローレンス・ナイチンゲールは近代看護教育の母とも呼ばれています。ナイチンゲールが初めて行った看護研究はクリミア戦争で負傷した戦士の死亡率を統計手法を用いて調べたのです。現代でもフローレンス・ナイチンゲールの書いた「看護覚え書」は看護の基盤とされています。

看護研究を行うにあたり、その目的は「看護の質の向上」です。看護師一人一人が日々のルーティンワークに流されて業務に取り組むだけではなく、日々の業務に対して目的意識や問題改善意識を持ちながら働くことで看護の質の向上に役立つと考えられています。看護の質の向上は必然的に患者の満足度アップにも繋がります。そして、看護師一人一人の意識改革にも繋がり、自身の今後のキャリアにも良い影響を与えると考えられています。

日本社会は高齢化社会となり、医療を必要とする人口は増え続けており、ますます医療・看護の需要は高まっています。医療業界は常に人手不足の状況である中、看護や医療の質の向上は医療業界の課題でもあります。医療従事者が働きやすい職場環境の実現や患者への看護サービスの質の向上に繋がる看護研究は、非常に重要視されています。

看護研究は日々忙しい看護師にとっては負担とも言われていますが意欲的に取り組むことで自身の看護師としてのキャリアアップにも繋がるはずです。自身の業務をよく見てみれば問題はたくさん見つかるはずです。